
札幌市中央区へのお引っ越しや住まい探しを検討する際、周辺にどのような文化施設があるのか確認しておきたい方も多いのではないでしょうか。
休日の散策や地域の歴史に触れる場所として、街のシンボルとなる建築物を知っておくことは、エリアの雰囲気を把握するうえで役立ちます。
今回は、同エリアに位置する「豊平館」について、施設の成り立ちや建築としての見どころをご紹介いたします。
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「豊平館」の概要
豊平館は、1880(明治13)年11月に北海道開拓の礎を築いた開拓使によって、直営の洋風ホテルとして建築されました。
現存する木造ホテルとしては日本最古の建物であり、国の重要文化財に指定されています。
完成直後には明治天皇の北海道行幸における行在所として使われ、その後も明治・大正・昭和の3代にわたり天皇家が訪れました。
また、時代とともに旅館や西洋料理店、ホテルとしての役割だけでなく、公会堂や社会教育の拠点、さらには市営の結婚式場として長く活用されてきた歴史を持ちます。
建物の外観はアメリカ風様式を基調としつつ、正面玄関の円柱やバルコニーにはヨーロッパ風の様式が取り入れられています。
さらに、白い外壁を縁取る群青色はウルトラマリン・ブルーと呼ばれ、かつてはラピスラズリから造られていた色を使用するなど、北海道における明治時代の洋風建築を代表する意匠が特徴です。
現在は集客交流施設として整備され、建設当時の姿への復原が進められています。
●所在地:札幌市中央区中島公園1番20号
●アクセス:市電「中島公園通」下車、徒歩5分
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「豊平館」の見どころとなる館内装飾
館内には、建築当時の高い技術と伝統的な装飾を間近で鑑賞できる見どころが数多く存在します。
なかでもシャンデリアの吊元にある天井中心飾は、「こて絵」と呼ばれる立体的に漆喰を盛り付ける伝統技術で作られており、牡丹や菊など部屋ごとに異なる日本の伝統文様が施されているのです。
また、ロビーにある矩の手に折れ上がる階段や当時の姿を再現した絨毯、京都西陣で織られた「牡丹唐草」デザインのカーテンなど、細部にまでこだわりが見られます。
2階にある「梅」の部屋は、歴代天皇が滞在した客室であり、木部の塗装や壁構造、配置されている家具に至るまで建設当時の姿が忠実に復原されています。
そのほかにも、当時の客室の間取りを復原した1階の部屋や、行幸関連資料の展示、実際の挙式の様子を紹介する映像など、多彩な展示がおこなわれているのです。
建物の構造や室の使われ方はタブレット端末でも紹介されており、歴史的価値と当時の雰囲気を深く体験できる空間となっています。
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まとめ
豊平館は開拓使によって建てられた日本最古の木造洋風ホテルであり、美しい群青色で縁取られた外観が特徴の重要文化財です。
館内では、こて絵を用いた伝統的な天井装飾や歴代天皇が滞在した客室の復原展示など、当時の優れた建築技術や歴史を体感できます。
札幌市中央区での生活を検討する際は、地域の歴史や文化を深く知る手がかりとして、周辺環境を把握するための参考になさってください。
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